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ホームページ制作の相場とは?適切な制作費用と依頼のポイント

監修者

Creative Director

堀之内 千恵

長崎県長崎市生まれ、東京都品川区在住。九州大学文学部を卒業後、化粧品通販の株式会社JIMOSに入社。コールセンター局、アシスタントマネージャーを経て企画マーケティング事業部へ。編集ディレクターとして大手広告代理店ADK、TOPPANなどと共に会報誌カタログ及びリーフレット等を制作。今後のキャリアを考えデザイナーに転職することを決意し26歳の時に専門学校日本デザイナー学院に入学、優秀賞を2度受賞。卒業した後は株式会社サングラッドにて電鉄・航空系のグラフィックデザインに携わり28歳でフリーランスデザイナーに。33歳で女性向けデザインスクール「CopenCollege」を運営する一般社団法人コペンカレッジ、クリエイティブ制作会社 株式会社コペンフラップを設立。母校である日本デザイナー学院の講師も務めるなど、女性の活躍支援推進やキャリアチェンジのための活動に邁進中。
目次

ホームページ制作の相場とは?

企業がホームページ制作を依頼する際の一般的な費用感

ホームページ制作の相場は、企業のニーズやプロジェクトの規模によって大きく異なります。一般的には、小規模なコーポレートサイトであれば、約30万円から50万円程度の費用がかかります。一方で、機能が豊富な大規模サイトやECサイトの場合は、100万円以上、場合によっては数百万円に達することもあります。この費用には、デザイン、開発、コンテンツ制作など、さまざまな要素が含まれます。

相場が決まる要因|デザイン、機能、コンテンツの充実度

ホームページ制作の費用は、デザインの複雑さ、必要な機能、コンテンツの量と質によって変動します。一般的なテンプレートを使用した場合よりも、オリジナルデザインの方が高価です。カスタムデザインや特殊な機能を要求する場合は、その分費用が高くなります。また、コンテンツの充実度や量も費用に影響を与えるため、事前にしっかりとしたプランを立てることが重要です。

小規模サイトと大規模サイトの制作費用の違い

小規模サイト(例えば、全体で5ページほどの企業紹介ページや活動報告がメインのブログサイトなど)は、一般的に費用が抑えられます。デザインがシンプルで、機能も最低限で済むため、制作費用も比較的安価です。一方、大規模サイトやECサイトは、多くのページや複雑な機能が必要となり、費用が高くなる傾向があります。特に、ユーザー登録や決済機能、カスタムアプリケーションの追加などがある場合は、制作費用が高額になることがあります。

目安をまとめてみたので参考にしてみてくださいね!

制作会社に依頼するメリットとは?

自社制作と外注の違いを比較する

自社でホームページを制作する場合、内部リソースや専門知識が必要です。デザインや開発に関するスキルが不足していると、結果的に品質が低下する可能性があります。外注することで、専門の制作会社が持つ豊富な経験と技術を活用することができ、より高品質なサイトが期待できます。プロに制作を頼むことで制作にかかる時間は最小限で済みますし、複数の外注先からコストパフォーマンスを加味しながら発注できるため、コストを効果的に管理できる点もメリットです。

プロフェッショナルに依頼することで得られる価値

プロフェッショナルな制作会社に依頼することで、最新の技術やデザイントレンドを取り入れた高品質なサイトを制作することができます。また、制作会社は、ユーザー体験(UX)やSEO対策(※検索結果で上位に表示させること)に関する専門的な知識を持っており、ビジネス目標に合わせた最適な提案を受けることができます。これにより、サイトの効果やビジネスの成果を最大化することが可能です。

時間とコストを節約できる理由

外注することで、自社のリソースを他の重要な業務に集中させることができます。また、制作会社は効率的なプロジェクト管理を行い、納期や予算を遵守するため、無駄なコストを削減できます。専門家による制作は、初期投資としては高額に感じるかもしれませんが、プロに頼んだ方が最終的に良いクオリティのWEBサイトが短期間で仕上がり、コンバージョン(受注や問い合わせ)にも繋がりやすくなります。長期的にはコストパフォーマンスの良さを実感できるでしょう。

ホームページ制作の流れとポイント

ホームページ制作の流れ

一般的なホームページ制作は以下のような流れで進行します。

STEP
お問い合わせ

気になる制作会社にお問い合わせをします。ホームページを見たり、資料請求をしたりして気になった会社にお問い合わせをします。

STEP
お打ち合わせ

まずさいしょに1時間〜2時間程度の初回お打ち合わせの時間があります。その際に、作りたいホームページのイメージや予算、スケジュール(納品日)などをお互いに確認、すり合わせを行います。

STEP
お見積もり

お打ち合わせを元に制作会社からお見積もりやスケジュールの提案があります。複数社に依頼を出した場合は、打ち合わせ時の雰囲気やお見積もり(このタイミングでトップページデザインなど具体的な提案を提示してくれる会社もあります)を元にどの会社に依頼するか決定します。

STEP
デザイン制作

制作会社が決定したら、いよいよプロジェクトが始動!制作会社からデザインが送られてくるので、デザインに対してフィードバックをします。

STEP
コーディング制作

デザインがFIXしたら、そのデザインをWEBに表示させるコーディングという作業に移ります。基本的にはデザインをそのまま画面で構築していきますが、動きや遷移、リンク先などが確認できるので、修正点があれば伝えます。

STEP
納品、請求書受領

コーディングが完了したら、実際にホームページを公開し納品完了となります。納品が完了した月の月末に制作会社から請求書が発行されることが多く、一般的には翌月末までに制作費を振り込みます。

制作会社との打ち合わせで確認すべきこと

制作会社との初期打ち合わせでは、プロジェクトの目的、ターゲットユーザー、必要な機能、デザインのイメージなどを詳細に確認することが重要です。また、制作スケジュールや予算についても明確にし、双方の期待値をすり合わせておくことで、スムーズな進行が可能になります。

見積もりから契約までのステップ

見積もりの取得後、各制作会社から提供された提案内容を比較検討します。見積もりには、制作費用の内訳、追加費用の可能性、納期などが含まれているため、詳細をしっかりと確認します。初めてお仕事をする相手であれば最初に「業務委託基本契約書」を締結することが多いです。契約を締結する際には、契約内容をよく読み、納品物や保証内容、サポート体制についても確認することが重要です。

業務委託契約書 テンプレート (色々なテンプレートがWEB上で共有されています。)

納期を守るためのスケジュール管理のポイント

制作スケジュールは、プロジェクトの成功に大きな影響を与えます。スケジュールの管理には、定期的な進捗確認や適切なタスク管理が欠かせません。また、制作会社とのコミュニケーションを密にし、問題が発生した際には迅速に対応できる体制を整えておくことが、納期を守るための鍵となります。

基本的に制作スケジュールは、制作会社の方で用意をしてくれますので、発注側はまず納品希望日を伝えましょう。一度でデザインが完成することはほぼなく、何度かチェックを修正を重ねて完成に近づいていきます。この工程を「校正」と呼びます。基本的には一つのページにつき2〜3回、多くても5回程度となります。制作会社によっては校正回数が増えることでデザイン料が割増になることも多いため、最小限の校正回数で完成に近づけるよう努力しましょう。

校正回数が増えるとお互いに疲弊してしまい、コストが不必要にかかる原因にもなります。限られたヒアリングや打ち合わせの時間で、要望や疑問をしっかりすり合わせるようにしましょう!

WEBサイトの制作の工程は2〜3ヶ月かかるのが一般的ですが、システムなどが絡む大規模なサイトになると半年前後かかるケースもあります。また、納品日までの制作日数が2ヶ月を切る場合などは特急料金がかかる場合もありますので、スケジュールには余裕を持って発注しましょう。

制作会社選びのポイントと失敗しないコツ

信頼できる制作会社の選び方

制作会社を選ぶ際には、過去の実績やクライアントの評価を確認することが重要です。また、制作会社の専門性や得意分野が自社のニーズと合致しているかを確認し、適切なパートナーを選ぶことが成功の鍵となります。打ち合わせまでのメール対応のスピードの速さや打ち合わせの後のお礼メール、こちらの意図や要望をすぐに汲み取って対応策をその場で提示してくれるか、といったポイントも大事です。

価格だけで決めない!本当に重要なポイントとは?

価格は重要な要素ですが、価格だけで制作会社を決定するのは危険です。一般的に価格と制作品質は比例関係にあることが多いです。「価格が安い制作会社に依頼したせいか、全く満足いくものが上がってこない」「修正指示の反映漏れが多い」「スケジュール通りに進まない」といったトラブルに遭うケースもあります。ホームページ制作はある程度の費用がかかる投資項目の一つであり、一度作るとその後数年間、あるいは数十年に渡り会社を支え続ける重要な資産です。品質やサービス内容、アフターサポートなども考慮した上で、コストパフォーマンスが高い金額感を設定することが大事です。

過去の実績や事例を確認する方法

制作会社の過去の実績や事例は、その会社の実力を判断するための重要な指標です。実績を確認することで、制作会社がどのようなプロジェクトを手掛けてきたのか、どのような成果を上げているのかを知ることができます。

●ホームページの実績一覧やギャラリーを確認する
●GoogleやYahooなどの検索サービスで指名検索をかける
●営業資料などの資料請求をする
●お打ち合わせ時に口頭で質問する

上記のような方法で制作会社の実績を知ることができます。特にデザインは一目見るだけで、その会社が得意な雰囲気や作れるデザインのクオリティが判断できるので、ぜひ確認しましょう。

制作会社が手がけているホームページのほとんどは他社のホームページになります。制作を依頼した企業からすると「ほかの会社で作りました」とは言いづらいため、「実績として大々的に紹介するのは控えてほしい」と言われることが多々あります。そのため、自社ホームページで全体公開している実績はほんの一部!より良い実績、大きなプロジェクトの実績ほど非公開案件となっています。その場合、紙媒体での営業資料など限定された範囲では公開OKとされていることも多いため、制作会社選定の際には積極的に営業資料の請求をしてみましょう!

費用対効果を高めるために

コンバージョンを意識した導線設計や構成が出来ているか?

ホームページはもちろんまずは「作る」ことに意義がありますが、投資対効果を考えるのであればやはりホームページ経由からの問い合わせや発注、いわゆるコンバージョンが生まれることが大事です。コンバージョンが生まれて初めて、ホームページ制作の費用が回収出来たと言えます。

中規模サイト以上のホームページ制作を検討しているのであれば、制作会社からの提案に、この「コンバージョン」への意識やそれを想定した導線設計などの提案があるかどうかをチェックしましょう。

長期的な視点で考える投資の重要性

ホームページ制作は単なる初期投資ではなく、長期的な視点で考えるべきです。制作後のメンテナンスや更新、マーケティング活動なども含めて投資を考えることで、より高いROI(投資対効果)を得ることができます。長期的な視点での計画を立て、効果的な運用を行うことで、ビジネスの成長に繋がります。

メンテナンス費用とランニングコストの把握

ホームページ制作には、初期費用だけでなく、メンテナンスや運用にかかるランニングコスト(保守運用費と呼ばれます。)も考慮する必要があります。定期的な更新やセキュリティ対策、サーバー費用などのランニングコストを把握し、予算に組み込むことが重要です。保守運用費については、目安として月額2万〜5万ほどの費用が必要になります。保守運用をつけるかどうか、悩む企業様も多いですが、毎月のメンテナンスをしっかり行うことで、予期しない費用の発生を防ぎ、安定した運用が可能になります。

ー過去のトラブル紹介ー
弊社の過去のお客様で納品後の保守運用をつけていなかった法人の会社様が、納品して数年後にサイバー攻撃に遭い、ホームページ全体の表示が崩れたり表示されなくなってしまう、悪質なショッピングサイトへの誘導リンクが多数埋め込まれるなどの被害に遭いました。
この場合、攻撃の度合いを調べるための調査費用に10万円〜、元のサイトに戻すための復旧費用に数十万がかかり、かつこれまでたくさん書いてきたブログ記事のデータも一部失われてしまいました。

ホームページ制作の相場に関するよくある質問

相場より高い・安い場合のリスクとは?

相場よりも高い費用を提示される場合、その理由として高いクオリティや追加サービスが含まれている可能性があります。しかし、費用が高すぎる場合は、その妥当性を確認する必要があります。一方で、相場よりも大幅に安い場合は、サービス内容や品質が期待できない可能性があるため、注意が必要です。価格だけで決めず、提供されるサービスの詳細や実績を確認することが重要です。

依頼前に確認すべき5つのチェックポイント

  1. 制作会社の実績と評価:過去のプロジェクトやクライアントのフィードバックを確認する。
  2. サービス内容と料金の内訳:見積もりの詳細を確認し、追加費用の可能性を確認する。
  3. 納期とスケジュール:納期が守られるか、スケジュールが現実的かを確認する。
  4. 契約内容の確認:契約書に記載された内容が明確であるかを確認する。
  5. サポート体制:制作後のサポートやメンテナンスの内容を確認する。

制作後のサポートはどうするべき?

制作後のサポートは、ホームページ運営において重要な要素です。制作会社との契約時に、サポート内容や対応範囲を確認しておくことが重要です。上記で説明した保守運用についても制作会社によって守備範囲は様々ですし、保守運用とは別に様々なアフターサポートを提供している会社もあります。
例えば弊社では、保守運用サポートの費用内で簡単な文字修正や記事更新などに対応していたり、納品完了後1ヶ月間はサポート期間を設定し、修正漏れ・反映漏れ、実際に運用してみてわかった不具合などに対応しています。制作会社によって詳細は異なりますので、色々と調べて相性の良い制作会社を探してみてくださいね!

弊社では小規模サイトから大規模サイトまで、クライアント様の要望に沿って企画を提案しております!ぜひ一度ご相談ください。

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