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グラフィックデザイン制作会社選びのポイント|効果的なデザインで企業ブランドを強化

監修者

Creative Director

岩永 悠子

1983年生まれ。デザイン事務所、広告代理店でグラフィックからプロダクトまで幅広い知見を得る。SP業界を経て、さまざまな販促物を経験。現在は株式会コペンフラップで企業や顧客向けに幅広いグラフィックデザインを制作。中でも、多くの企業への企画提案と改善支援で培った、SNSマーケティング・ブランディングに関する知見や実践的なノウハウには定評がある。

企業のブランドイメージを向上させるために、グラフィックデザインは欠かせない要素です。
コストを考えるとつい自社でデザインを制作したくなりますが、専門的なグラフィックデザイン制作会社に依頼することで、より効果的な結果を得ることができます。この記事では、制作会社に依頼するメリットや選び方、プロに依頼する際のポイントについて詳しく解説します。

目次

1. グラフィックデザイン制作会社に依頼するメリット

1.1 ブランド戦略に沿ったデザインを提供

デザイン制作会社は企業のブランド戦略を理解した上で、視覚的に強力なデザインを提供することができます。企業のメッセージや価値観をデザインに反映させることで、ブランドの一貫性が高まり認知度を高めることができます。「ただ作る」のではなく戦略を持ってデザインをすることで初めて、グラフィックは企業の戦略を実現するためのツールとして機能するのです。

グラフィック制作、WEB制作、動画制作、など単体で制作している会社よりも全ての領域に精通している制作会社の方が統一されたブランディングがコスパ良く作れます。

1.2 経験豊富なデザイナーによる質の高いグラフィック制作

経験豊富なグラフィックデザイナーは、多くの技術と知識を持っています。自社デザイナーと違い、多くの企業のプロモーションに関わっているため、様々な販促のリアルな知見を幅広く習得しています。最新のトレンドやデザイン理論も理解しているため、より効果的なブランド構築が可能です。専門の制作会社のデザイナーにデザインを依頼することは、時間とコストを節約するだけでなく、長期的なマーケティング成果にも大きく関わってくるのです。

1.3 時間とコストの効率化

デザイン制作に必要な時間やコストを削減できるため、企業は本業に集中することができます。外部の専門家に依頼することで、効率的に結果を出すことが可能になります。自社で制作を行う場合、専門的な技術やツール、そして熟練したデザイナーを雇うために多くのコストと時間を要します。しかし、専門の制作会社に依頼することで、これらの手間を省き、質の高いデザインを迅速に提供してもらうことができます。結果として、企業はより重要な業務に注力し、経済的な負担も抑えることが可能です。

餅は餅屋!専門家に任せた方がコストパフォーマンスは上がりますよ♪

2. グラフィックデザイン制作会社を選ぶ際のポイント

2.1 過去の実績をチェック

グラフィックデザイン制作会社を選ぶ際は、過去の制作実績をチェックすることが重要です。自社の業界に近い実績があれば、より効果的なデザインが期待できます。過去のプロジェクトを見ることで、制作会社がどのようなデザインスタイルを得意とし、どのような成果を出しているかを把握することができます。さらに、実績に基づくフィードバックやレビューも確認することができれば、自分たちが期待するデザインが実現できるをより確実に知ることができます。

ただしホームページに掲載されている実績は、実際の案件のほんの一部!大きくてクオリティの高い実績ほど、ネットには掲載されていないこともあります(※守秘義務の関係により)。少しでも気になる制作会社があれば、ぜひ問い合わせをしてみましょう!

2.2 デザインのトーンとスタイルの一致

デザインのトーンやスタイルは企業のイメージに大きな影響を与えます。制作会社が提案するデザインが自社のイメージに合っているか、または改良できる余地があるかを検討しましょう。制作会社の過去の実績を見て、企業が目指すブランドイメージに合ったデザインが提供されているかどうかを確認することが重要です。企業のイメージや目的に合わせたデザインを提供できるかどうか、そして柔軟に対応可能かどうかを見極めることが、成功への鍵となります。

可愛いデザインが得意な会社、かっこいいデザインが得意な会社、シンプルなデザインが得意な会社、など会社によってそれぞれトンマナがありますね。

2.3 コストパフォーマンスの確認

予算内で高品質なデザインを提供できるかどうかも選定のポイントです。制作費用が安すぎても品質に疑問が残ることがありますので、コストパフォーマンスのバランスを重視しましょう。高品質なデザインを提供する制作会社は、適正な価格でサービスを提供する傾向(=やや予算は高い)があります。見積もりを依頼し、コストに見合った品質が得られるかどうかを確認しましょう。必要に応じて、複数の制作会社から見積もりを取り、比較することで最適な選択肢を見つけられます。

3. グラフィックデザインの種類と用途

3.1 ロゴデザイン

ロゴは企業の顔とも言える重要なデザインです。制作会社に依頼することで、視覚的に印象深いロゴを作成し、ブランド認知度を向上させます。ロゴデザインは、企業の視覚的な象徴として非常に重要です。プロフェッショナルな制作会社は、企業のコンセプトやビジョンを反映し、クライアントに最適なロゴを提供します。

3.2 広告デザイン

広告デザインは、キャンペーンや販促活動において重要な役割を果たします。効果的な広告デザインは、ターゲット層に強い印象を与え、集客を促進します。広告に載せるキャッチコピー、広告のカラーリング、選ぶフォント、撮影する写真、そのそれぞれに世界観が宿り、その全体バランスで『誰に情報が響くか』が決まります。

ただでさえ、我々現代人が暮らす今は情報に溢れており、読者に興味をもたれない情報は一瞬で読み飛ばされてしまいます。ターゲットが思わず目に留めて、読みたくなる、視覚情報の設計が必要です。

ただデザインが素敵!なだけではなく、「なぜそのデザインが効果的なのか」をマーケティング結果などを元に言語化できる制作会社がおすすめです!

3.3 Webデザイン

Webデザインは、企業の影響力、認知度を決定づける重要な要素です。プロフェッショナルなWebデザイナーは、企業が持つ目標やイメージを視覚的に伝えるために必要なすべての技術とデザインノウハウを持っています。デザインだけを制作する会社だけでなく、最終目的(コンバージョン)までの動線設計コンテンツの分析・改善(※Google Analyticsを使うのが一般的)までやってくれる制作会社まであります。予算に応じてどこまで依頼するか決めましょう。

総務省の『令和5年通信利用動向調査報告書(企業編)』によると、ホームページを開設している企業の割合は93.0%となっています。従業員100人以上の企業を対象に行われた調査結果ですが、中小企業でも多くの企業がホームページを持っていないとビジネスが成り立たなくなってきており、WEBサイトは今やブランドに必須の媒体となりました。

3.4 パッケージデザイン

商品パッケージは消費者の購入意欲に直結する重要なデザイン要素です。プロフェッショナルなデザインを依頼することで、商品の魅力を最大化できます。パッケージデザインは、消費者が製品を選ぶ際に大きな影響を与える要素の一つです。消費者の視覚的な興味を引くデザインに仕上げることで、製品の販売促進に大きく貢献します。

他にもさまざまなグラフィック制作物がありますが、その全てにブランドの世界観や戦略を落とし込んで統一感のあるデザインをするのが大事です。

4. グラフィックデザイン制作のプロセス

4.1 初期相談とブリーフィング(会議・説明)

制作会社との初期相談では、目的やターゲット、デザインのイメージについて明確に伝えることが大切です。良いデザインを生み出すためには、詳細な情報共有が欠かせません。プロフェッショナルな制作会社は、クライアントのニーズや要望をしっかりと把握し、詳細なブリーフィングを行います。これにより、より適切なデザイン案が提供されることになります。

4.2 アイデア出しとデザイン案の作成

デザイナーは、提供された情報を基に複数のデザイン案を作成します。クライアントはこれを確認し、フィードバックを行うことで、最終的なデザインが決定します。より良いグラフィックデザインを作るには、クライアントとデザイナーとの協力関係が大切です。お互いに気兼ねなく意見が言い合える関係を保てると、より良いグラフィックに早く近づけます。

4.3 修正と最終デザイン

デザイン案に対する修正を行い、最終的なデザインが完成します。この段階では、細部まで確認し、完璧な仕上がりを目指します。校正と呼ばれるこの修正対応はおよそ2〜3回程度。修正回数が多すぎると、制作費用が割増でかかってしまうこともあるため、社内の意見調整をしっかり行い修正回数を最小限で終えられるように努力しましょう。

5. 成功するグラフィックデザインの秘訣

5.1 シンプルで効果的なデザイン

シンプルでありながら、目を引くデザインが最も効果的です。無駄を省き、伝えたいメッセージがすぐに伝わるデザインを目指しましょう。シンプルさは、デザインのクオリティを際立たせるために重要な要素です。余計な装飾を排除し、メッセージを直接的に伝えることで、より多くの人々にインパクトを与えることができます。

5.2 ターゲットを意識したデザイン

デザインはターゲット層に響くものでなければなりません。ターゲット層の好みやニーズを理解し、それに合わせたデザインを制作することが重要です。ターゲット層の特性に合わせてデザインを調整することで、より効果的なマーケティングが可能になります。これにより、より多くの消費者にアピールすることができます。

5.3 ブランドの一貫性を保つ

グラフィックデザインは企業のブランドイメージを強化するためのツールです。ブランドカラーやフォント、ロゴの配置など、一貫性を保つことが重要です。ブランドの一貫性を保つことで、顧客との信頼関係が築かれ、長期的なブランドの成長が促進されます。

6. 資料請求でさらに効果的なデザインを実現

グラフィックデザインの制作会社に実際に依頼する前に、具体的なサービスメニューや予算を把握することが大切です。資料請求を行えばさらに詳しい情報を手に入れられるため、最適な制作会社を選ぶ手助けになります。制作会社は大抵忙しいので、一度資料請求をしたからといって営業メールや営業電話がかかってくるなんてことは、経験上ほぼありません。ぜひお気軽にお問い合わせしてみてください!

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